2009年7月10日金曜日

アニメ屋のぼやき

固定ポーズとか、おしゃれポーズとか作るのめさめさ詰まらなくなってしまっている自分がいる。
実際感覚的に、かわいいとか、おしゃれってのは判らないんだが(まぁ、がさつな男の子だからに)、それだって写真や動画を見ればコピーは出来る。
基本的にアニメ作る作業なんて実物見て、どこの動きにフォーカスを当てるのか考えて、そこから自分の脳内で再構成する作業が八割なんだからそんなに難しい事でもない。
大抵の人はその作られたアニメの間や呼吸を見て、自分の好みの動きだった場合に買う、それだけの事なのでその作業自体が難しいってわけでも実際はない。


で、自分の思う通りにぐりぐり動かしたいってなってくるとそら当然自分自身の好みがでる。
たとえばおとなしいポーズや日常的な仕草よりは、激しい動きが好きだし、激しいにしてもダンスやスポーツよりはやはり武術や格闘技の動きが好きなので自然、そういう比率はどんどん増えていく。




結果作るものはその手のもので、結局こいつはカンフー物しか作れない、とかいうフィルターがかけられる。



まぁ、それはどうでもいいのである。そのほうが楽な時もあるし、それ以外の物を作ってね、とリクエストが来たらそのときに考えればいい事なのである。


で、最近の悩み事ってのはその好みの動き、武術のアニメーションについてだったりする。

自分がすきなのはやはり自分でもやっている通り、古流、ないし伝統武術だ。現代格闘技も嫌いではないが、やはり自分がやっているものの方がすきなのは当然の事。

いろんな動画や資料を見ながら、ああでもない、こうでもない、とSLのアニメーション技術の枠の中にそういった動きを再現していくのは楽しいものなのであるのだけど、ちょっと問題が出てくる。

伝統武術の動きは動きを見せない。
つまり動作をコンパクトにし、機械的に、全身を動かしているように見せる事なく全身を駆動する。
ともすると実物を見ても機械のような動きだったり、逆に何か違う生き物のようにぬめっとした動きになったりと、流派によって実にいろんな風格がある。

それをSLの3dアバターで再現すると、ほんとに機械じみてぎこちなくなってしまうのである。

肩や腰を上下動させず、ねじらず、迅速に打つ、という動きをアバターにやらせると本当に簡単にできる。
ただ、それはたんに腕が動いている、というような何か違う動きになってしまう。
だからそうさせないためにもいろんな所を動かしてみたりとかすると、今度は本文の所から外れて何か違う技になってしまったり、その武術の風格みたいなものが出てこなくなってしまうような感じがしてきてしまって悩んでしまうのである。

本当は自分のやっている孫家拳の動きとかもいろいろやって、ささやかな宣伝くらいになればなーって思うのだけどもそれは中々どうして巧く行かないものなのである。